今年に入ってから、うちの業界ではセンセーショナルな文言が飛び交っています。

贈与税ゼロで自社株式が贈与できる！
無税で事業承継が出来る！
相続税がかからない！

最後の文言になると何か確信犯的なものを感じますが・・・

何が起こっているかといいますと、今年の4月に事業承継税制というものが改正されました。

この事業承継税制、実は10年前からありまして、10年前の施行当時も業界ではかなり騒がれてあちこちで勉強会やセミナーが開かれたのですが、

実際に利用されたのは年間150件～200件、累計で2,000件程度と、お世辞にも積極的に利用されてきた税制とはいえないものでした。

経営者の高齢化に伴う経営の代替わりという社会的要請に応えるために制定されて以来、細々と利用されてきた事業承継税制ですが、

いまいち盛り上がらなかった理由は、ひとえに制度の中途半端さ。

にあると思います。

次回は今まで（改正前）の制度について説明します。