空き家を強制解体
5月29日に大田区内の老朽化アパートが行政代執行により解体されました。
空き家の行政代執行は都内で初だそうです。
行政代執行とは、国や地方公共団体などの行政機関が、行政的な義務
を果たさない人たちの代わりに行政機関が撤去・排除などを行う強制的
な行動のことをいいます。
ホームレスのテント撤去のときに目にすることがある、アレです。
大田区のHPによると、
「大田区空き家の適正管理に関する条例」を制定し、区及び近隣等から情報提供の
あった空き家について調査を行い、必要な指導を行っているところです。
この度、大田区西糀谷三丁目19番9号に所在する老朽アパートについて、所有者が
度重なる区の指導等にもかかわらず必要な措置を講じないことから、地域の安全に
重大な影響があり、これ以上放置することはできないと判断し、行政代執行法に基づく
代執行を行うこととしました。
とあります。
法律上の細かい話はさておき、人が住んでいない朽廃した家屋は、放火のほか
犯罪の元になりかねないため、近隣住民にとっては不安材料です。
なぜ、所有者がなかなか処分に応じようとしないのか?
ほとんどの場合が、空き家が危険だと分かっていても、空き家を解体して更地にすると
固定資産税額が跳ね上がるためというのが実情でしょう。
担当:内山 雄介