法定調書ってなに?
お客様と話をしているときに、つい「法定調書」というコトバを使ってしまうことがあり、
「それ何ですか?」と言われて反省することがあります。
国税庁のHPでは下記のように説明されています。
法定調書とは、「所得税法」、「相続税法」、「租税特別措置法」及び
「内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律」
の規定により税務署に提出が義務づけられている報告書をいいます。
簡単にいうと、お金の支払情報の申告(=調書)です。
種類は58種類あり、誰でも知っているものでは『給与所得の源泉徴収票』があります。
近年追加されたものでは、『金地金の譲渡の対価の支払調書』があります。
(平成24年1月1日~)
これは、金・白金を200万円超支払って購入した業者が、売主の住所・氏名と支払金額とその内容を
税務署に報告(売却確定日の翌月末まで)するものです。
金が値上がりして売却する人が増えましたが、申告をしていない人が多かったことから作られたようです。
売却額しか報告されないので、その人がいつ・いくらで購入したかまでは分かりません。
そうすると、結局のところいくら売却益(値上がり益)が実現したかが分からないので、
税務署としては呼び出しかお尋ね文書を発送して確認することになります。
従って、実は売却損だったので、申告しなかったというときでも税務署からお尋ねが発送
されるということもありますので、文書が来ても怯える必要はない訳です。
担当:内山 雄介