基本的な税務調査③
二日目も同様に朝10時に来社して昨日の調査の続きをはじめます。
今回は調査官2名だったので、一人は昨日に引き続き売上の調査、もう一人は経費項目の調査を手分けして行いました。
現金支払い分の経費については領収書1年分を細かく1枚1枚確認していました。
償却資産台帳を見て、減価償却費が適正かも調査します。
調査官は不明箇所に付箋を貼っていくのですが、付箋が貼られるたびに、また指摘事項が増えた・・・と憂鬱になってきます。
午後3時ごろになり、やっと直近一年分の資料を見終え、ざっと残り2年分の元帳と、給与台帳を確認します。
午後4時前に一通り資料を見終え、調査官から調査で浮上した指摘事項(付箋をつけた部分)について一つ一つ質問が始まります。
基本的にはこの経費は何に使ったか、とか、この売上は何か、いつ売ったのか?などの質問で、こちらの回答で調査官が問題無しと判断すれば、資料につけた付箋を一つ一つはずしていきます。
最終的に残った付箋の部分が最終的な指摘事項になるのですが、今回はここでタイムアップ。残りはまとめてから先生に連絡します。といって、4時30分ごろかえって行きました。
後日調査官から質問内容が来ましたが、想定どおりのオーソドックスな質問内容でした。
付録税務調査時に最低限用意しておくもの元帳類3年分消費税明細書3年分給与台帳3年分資産台帳組織図領収書、請求書、契約書(印紙の貼り忘れに注意)
なお、調査時に用意する資料が3年分というだけの話で、帳簿や領収書類の税法上の保存期間は7年です。途中に調査が入ったとしても7年は保存が義務付けられています。会社法では帳簿類の保存期間は10年です。お間違えなきよう。
担当:内山 雄介