基本的な税務調査②
一日目の朝10時にベテランと若手の調査官が来社します。(よくある組み合わせです。)
午前中は丸々社長との面談のみ
業務内容、業務の特殊性、業界の特殊性、従業員の状況、社長の経歴等の質問を世間話を交えて聞いてきます。結構しっかりとメモを取ったりしています。
12時になると調査官はお昼を食べに会社を出て行きます。
あまり飲食店がない町ですと、お店で調査官にばったり会ったりします。
今回も社長と蕎麦屋に行ったら、調査官とばったり会ってしまいました。お互いなんとなく気まずいものです。
午後1時に調査官が戻ってきて本格的な調査に入ります。
まずは、現金(小口現金)の残高確認をします。
今回の会社さんは小口現金については前月分までしか記帳をしていないため、
前月末の現金帳簿残高+当月の現金引き出し額-調査日前日までに清算した領収書の合計で調査日当日の現金残高を出します。
で、その金額と金庫内の実現金が合っているかを調べます。
調査官は現金には触りませんので、社長(もしくは経理担当者)が数えることになるのですが、1万円何枚、5千円何枚というように金種ごとの枚数で聞いてきます。
で、差額が出なければOKとなります。
その後、直近決算期の元帳を見ながら売上計上に漏れがないかの調査を始めます。
社長と税理士はただジッと眺めているだけなのですが、たまに不明点の質問や、資料を要求されたりするので席を離れず我慢します。
途中、売上に関する契約書や請求書、領収書控え等の現物を確認したりしますが、その際収入印紙の貼付なども確認します。
本来はその合間に消費税の調査もするのですが、今回は時間がなさそうだったので、用意しておいた消費税の科目別明細を持って帰ってもらいました。
4時ごろになると、そろそろ今日のところは。といううことで調査官が帰って行きます。
明日に続きます。
担当:内山 雄介