まだ現役、割引金融債
先月の報道で情報に鮮度がないのですが、債務整理でNPO法人を運営していた人が
脱税というニュースを見て思い出したので、相続税の脱税事件を記事にします。
東京国税局に告発された相続人は、不動産については申告する一方、割引債については
他の相続人に申告しないよう助言し、割引債は自宅などに保管していたようです。
「割引債計約2億8千万円分の遺産を隠し、相続税約8300万円を脱税」
割引金融債は、かつて無記名の債券で身元の確認は不要であったことから、マネロン・
脱税に利用されていました。
(ワリコ-、ワリチョー、ワリトー、ワリシンなど)
これらのほとんどが2003年前後には発行を停止し、本人確認が不要だった時代
のものは既に満期を迎えているものしかなく、過去の遺物という印象があります。
しかし、この報道を見る限りまだまだ償還されていない現物の割引債があるという
ことが分かります。
担当:内山 雄介