飲食店 売上金管理③
今回は実際の現金管理についてお話します。
おススメなのは基本的に現金はすべて性格別に区別して管理することです。
お店の運営上の現金とは、おおまかに
①売上金
②仕入・経費の支払い用現金
③両替金
ということになります。
まずいのは、これらをすべてレジの中にごちゃ混ぜにして、支払いなどもレジの中の売上金から支払いをしたりすることです。
これをやってしまうと現金の性格上の分類もできませんし、現金差異が出たときの原因も把握できなくなります。また、日々の売り上げの検証もジャーナルに頼るだけになり、検証性も弱くなります。
私がおススメするのは、
①売上金は毎日の営業が終わったら、そのまま封筒に入れて封をしてしまう。(1日分の売上金に1封筒)
②売上入金用の預金口座を作り、その口座に日ごとに売上金を入金する。
③支払い用の現金を入れておく金庫を用意する。(手提げ金庫程度でOK)
④上記をすることにより、毎日営業前にはレジの中には決められた額の両替金のみが入っていることになるので、両替金の金額をチェックする。
こうすることにより現金の性格別の分類ができます。
また、これくらいの管理をしておくと、税務調査が入ったときにも日々の売上表と預金通帳の入金状況を比較することにより検証が可能となりますので、調査官にも現金管理については好印象を与えることができます。
なお、預金通帳への入金頻度ですが、もちろん毎日入金に行くのがベストですが、毎日はなかなか難しいという場合にも目安として、社長さんの給料以上はお店に残さないように入金に行くようにしたほうがいいと思います。
お店に現金を残しておくことは相応のリスクがあります。空き巣が入るかもしれませんし、従業員が売上金を着服することも絶対無いとは言い切れません。いやな話ですが、私も何度もそういった話に遭遇しました。
社長さんの給料分とは、事故があったときにも最悪社長さんが給料を取らなければ補填できるという意味です。
少々厳しいですが…
次回に続きます。
担当:内山 雄介