銀行の新サービス
お客さんのところに都銀の担当者から新サービスの営業があった話を聞きました。会社専用の入金カード(デザインもオリジナルのものを作ってくれるらしい。)を使って、全国のATM・コンビニでいつでもどこでも売上金の入金が出来るというもの。銀行の時間外金庫サービスがどこでも使える。ということでしょうか。確かに現金商売をしているお店では営業終了がほぼ間違いなく銀行の営業時間外なので、毎日の売上現金を管理することが結構な問題になってきます。
私のお客さんには基本的に店舗ごとに売上金専用の通帳を作ってもらい、そこに毎日売上金を全額入金してもらう方法を取っています。(レジから売上金を抜いて仕入の代金に充てたりすることは認めていませんし、社長が売上の集金をするようなこともしません。)そうすれば毎日の売上が明白になりますので、社内の不正防止と適正な売上管理をすることに役立ちます。また、現金商売が税務調査でまず確認されるのは、売上を抜いて懐に入れてないかということですので、この通帳がきちんと売上管理をしている証拠として役に立ちます。
ですが、やはり毎日売上金を銀行まで入金に行くのは現場の人にとっては億劫な作業になります。銀行がどこにでもある東京でもそうなのですから、地方でしたら更に億劫になるでしょう。
その上でもこの新サービスでしたら、店長さんが帰宅途中にコンビニでジュースでも買うついでに入金できるので、便利だと思うのですが、提案書にあった金額が問題。
初期導入費用315万円カード作成代金50万円~別途入金手数料あり
高い。高すぎるっ!!
税理士がお客さんにするような規模の会社では、あきらかにオーバーコスト。かといってこのコストが見合う会社なら集金委託をしていると思うし、(もちろん規模に関係なく集金してもらっている会社はいくらでもありますが。)ターゲットが分からん。誰に売りたいのだか教えてください。本当に。
担当:内山 雄介