税法改正最終章
改正税法の話は今日で最後にします。
最後は確定申告時に提出する添付書類の変更についてです。
一つ目は「事業概況説明書」で、これは今までもあった書類なのですが、あくまでも任意提出だったので、出していなかった企業さんもあったかもしれませんが、今後は提出が義務化されます。
もうひとつは「株主資本等変動計算書」といわれるもので、今まで全く無かった書類です。ご自分で会計ソフトを使って決算をされている企業さんは、とりあえず毎日の取引を入力しておけば、期末には自動的に貸借対照表と損益計算書はできあがるので、さほどの知識が無くても添付書類は作れましたが、この「株主資本等変動計算書」は自動的に出来上がらないので、仕組みを理解しないと作成できません。また、会計ソフトも対応のものにバージョンアップが必要になってきます。ご注意ください。
ちなみに今まであった損益金の処分表は廃止されます。
とここまで税法改正で主だったものをお伝えしましたが、今回の改正は、ほとんどの中小企業に即適用されるものが多いのにもかかわらず、非常に難解なものが多いので、ご注意ください。
担当:内山 雄介