申告是認を貰う方法
昨日のブログで、申告是認の話をしました。
その中で、僕は申告是認を貰うことにそれほどプライオリティを置いていない
と書きました。
中には、税理士なんだから、お客さんの申告是認を目指すのが使命なんじゃないの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そうですね。
確かに申告是認をもらうことに力を入れている税理士先生もいらっしゃいます。
『申告是認を勝ち取るために、税務署の調査官と戦います!!』
みたいな。
でもね、
実は申告是認を貰う方法はそれほど難しくないんです。(昨日の話とかみ合いませんねw)
すっごく簡単に言いますね。
社長『先生、この領収書は経費で落ちますかね』
税理士『これは、見解が分かれるところなので(いわゆるグレーな部分)調査で修正がいやだったら、経費にしないほうがいいですよ』
といった感じで、あやふやなところはすべて税務署に有利(税額が大きくなる)取り扱いにすれば、税務署だって文句は言いません。
めでたく申告是認をもらえるでしょう。
でも、それでは認めてもらえたかもしれない経費もみすみす放棄することになります。
それに、怪しいところはすべて税金が高くなる取り扱いをするんだったら、わざわざ税理士に顧問料払わなくたって、自分で申告するよ。ってなりませんかね?
そういう意味で、僕は申告是認にプライオリティを置いてないんです。
グレーな部分は可能な限りお客さんである納税者有利な取り扱いで申告したい。と思ってますので、
『社長、多分これを経費にすると、税務署は指摘してきますよ。
そのときに、これこれこうだから、こちらの申告どおりで正しいと思います。
と私は言いますが、税務署と意見が食い違うかもしれません。
その結果、修正が入ったとしても、それはそれで本来払うべき税金だったと思ってくださいね。』
と言うようにしています。
その上で、申告是認を貰うことが、本来の税理士の使命だと思うんです。
担当:内山 雄介