消費税の仕組み2
今回は消費税の基本的な仕組みをご紹介します。
消費税とは、物の販売や貸付、サービスなどに対して課税される税金で、その商品の販売価格やサービス代金などに5%の税金を上乗せし、お客さんに税を負担させようという税金です。
具体的には、電気屋さんがテレビを10万円で売る場合には、電気屋さんはお客さんから消費税を加算した10万5千円をいただくわけです。
ここでポイントとなるのは、消費税を負担するのはお客さんですが、税務署に消費税を納める義務があるのは、お客さんではなく、事業者=電気屋さんであるということです。
ですので、電気屋さんはテレビの代金のうち10万円を売上として、5千円については、お客さんから預っている消費税=預かり金として帳簿をつけます。
では、電気屋さんは預った5千円をそのまま税務署に納めるのか。といったらそうではありません。
電気屋さんもそのテレビを問屋さんから仕入れてきているのですから、問屋からの仕入れ価格が8万円とすれば、電気屋さんはお客さんとして問屋さんに消費税とあわせて8万4千円支払っているわけです。
このばあいは、電気屋さんは8万円を仕入れとして、4千円については、問屋さんに預けた消費税=預け金として帳簿をつけます。
最終的に電気屋さんはお客さんから消費税5千円を預り、消費税4千円を問屋さんに預けましたので、差し引きの1千円を税務署に納付することになります。
問屋さんも商品をメーカーから仕入れてきているはずですので、電気屋さんから預った消費税4千円からメーカーに払った消費税の差額を税務署に納付することになります。
こうして、テレビを買った一般消費者が払った5千円の消費税が、何段階にも分割して、納付されていくというのが消費税の仕組みです。
次回に続きます。
担当:内山 雄介