日本橋のおべんと屋さんをまじめに考えてみた②
昨日の続きです。
じゃあ行商のおべんと屋さんって、割がいいの?
みなさんはどう思います?
日本橋でおべんと買ってるサラリーマンの皆さんのほうがもっと稼いでますよね。
すくなくとも、おべんと屋さんは会社が社会保険料半分持ってくれないし、退職金もない。失業保険もないし、労災もない。インフルにでも罹ったら数日は売上ゼロ
割がいいとはいえないですね。
おべんと屋さんだって、本音はもっと高い金額で弁当売って、儲けたい。
でも高くすると売れないから安く売る。結果、働きに見合った相応の儲けは得られない、
おべんと屋さんが実現出来ない儲けは、日本橋のサラリーマンやOLに還元されている。
そのサラリーマンやOLも賃金を減らされているから働きに見合った給料を貰ってないのかもしれない。
その減らされた分は企業に還元される。
結局行き着くところは資本家に金(儲け)が集まる。
マルクスの資本論みたいですね。
ユニクロの柳井会長が格安ジーンズを例に『格安商品は資金力のある(うちの)会社だからできること、体力のない会社がやったら、自分の首を絞めるだけ。』(近所の定食屋で読んだ週刊現代からの引用w)
と言ってます。
まさに体力のない会社がやれば、儲けが上流に流れてしまうという上記の流れになりますね。
結局安売りにハマルとじわじわと自分の首を締めることになる。
おべんと屋さんにしたって500円でも安いと思うのに、300円弁当なんてのも普通にある。
もう安売りのオンパレード・・・
牛丼屋やマック、大手弁当屋とがっぷり四つで勝負するのは厳しいって。
小兵が横綱と勝負するなら猫だましでもなんでも使わないと・・・
あるおべんと屋さんの繁盛店があります。
そのおべんと屋さんはいろいろなお弁当があるんですが、お客さんのほとんどはから揚げ弁当を買って行きます。
そのから揚げ弁当のから揚げの量はハンパじゃないほど多い。
それがお客さんに受けている。
・・・こんなことでもウリになるんです。
おべんと屋さんにお客さんを取られている飲食店だったら、
お客さんがおべんと屋さんに流れている理由は、価格だけではありません。
ビジネスマンは忙しいので料理が出てくる時間を待っているのがもったいない。という理由もあるでしょう。
そこを解消していけばウリになるかもしれません。
安売りは最後の手段です。
その前に考えられることありませんか?
担当:内山 雄介