振込み手数料のカラクリ
前回は銀行のサービスについて書きましたがついでにもうひとつ。銀行のサービスの値段で皆さんが高いと思われるものに、振込み手数料があると思います。だいたい、振込みを行ったことのある方は、
①同じ銀行宛の振込みより、他の銀行宛の振込みのほうが高い。 ②3万円以上の振込みは高くなる。
という感覚があると思います。
…なぜだと思いますか?
①について
A銀行からA銀行への振込みは、同じ銀行内のデータのやり取りですからさほどコストはかかりません。しかしA銀行からB銀行に振込みを行うときはA銀行が全銀システムというものを利用しなければなりません。A銀行が全銀に払う利用料が1件あたり50円前後かかります。さらにA銀行はB銀行と日本銀行にも手数料を払わなければなりません。その手数料が150円前後かかります。したがって、同行宛より他行宛の振込みのほうがコストとして200円前後高くなります。
②について
3万円以上の振込みには200円の収入印紙を貼らなければなりません。お店で3万円以上のものを買うと領収書に200円の収入印紙を貼ってくれるのと同じです。(実際銀行でははいちいち収入印紙を貼らずに印紙税として現金を納めるのですが、)ですので、3万円以上の振込みはコストが200円高くなります。
皆さんは振込みを行って、知らず知らずのうちに税金(印紙税)も払っているのです。
知ってました?
担当:内山 雄介