固定電話
固定電話の契約件数が昨年末で4732万件と1988年の調査開始以来初めて5000万件を下回ったらしい。
比してIP電話の契約数は2000万件を突破。
う~ん、本当に固定電話の価値ってなくなってきたなぁ
10数年前、社会人になって一人暮らしをすることになり、初めて家に固定電話をひいたとき、なんかやっと大人の仲間入りできたような気がしたもんです。
当時すでに携帯電話も持ってたので、固定電話がなくとも連絡手段だけなら携帯電話でもよかったのですが、なにしろ家に固定電話がないと、カードも作れないし、レンタルビデオ屋の会員証も作れない時代でした。
ある意味、固定電話が家にある。というのが最低限の信用力だったように思います。
でも当時、固定電話をひくには、電話加入権を買わなければならず、定価72000円もする電話加入権は、新入社員の僕にはとても高い買い物だったのです。
私が会社に入社してすぐに当時の上司に、
『家に電話をひきたい』
と言ったら、
どこかから怪しげな休止回線を仕入れてきてくれて、
『これ4万円でいいから、利用料の残金支払いと名義変更は自分でやってね。』
と言われ、
聞いたこともない(今から思えば、あきらかに倒産した)会社名義の休止回線をもって、よくわからずにNTTに名義変更の手続にいったのを今でも覚えてます。
結局5~6万円くらいですんだので、安く上がったんですが・・・
と、そんな思いでひいた固定電話も、いまは電話加入権がなくともひくことができる。
もっといえば、(たぶん)今一人暮らしの人はほとんど固定電話を引いていない。
時代は変わったもんです。
・・・っていうか、いつの間にか電話加入権の定価が下がってる。
まあ、いまさら買う人がいるのかわかりませんが。
ちなみに、僕の親が電話ひいたときは電話加入権8万円くらいしたそうです。
大卒初任給が9万円くらいの時代です。なんて高かったんだろう。
それが今ではほとんど価値ゼロ。(なぜか相続税の評価では2千円くらいの評価を求められますが・・・)
結局払い損・・・残念ですね。
担当:内山 雄介