ユニクロとアローズ
大手衣料品企業の11月既存店売上が発表になった。
気になるのが、この2社の明暗
ユニクロ:前年比32.2%
ユナイテッドアローズ:前年比▲1.4%
ユニクロはダウンジャケットなどの売上が好調で、過去最高の成績
アローズはマフラーなどの小物は売れるがコートなどの高額商品は伸び悩んだ
正反対の結果だ。
ダウンジャケットをユニクロで買えば、1万円でお釣りが来る。アローズだったら普通に5万円はするだろう。
また安いものばかりが売れる消費者心理に戻ってきてしまっているようだ。
これだけ景気が悪くなっていると世間で言われていれば、当然の結果かもしれない。
多分衣料品業界に限らず、どんな業界でも値段の安いものだけが売れる状況に向かうのだろう。
怖いのは、それで各社が無駄な安売り競争に嵌まり込み、企業体力を弱めてしまうことだ。
以前もマクドナルドが商品の値下げをしまくって、他社もそれに追随した。
結果、どうだっただろう。
マクドナルドは初の赤字を計上し、収益改善のために商品の値上げをするが、安い価格に慣れてしまったユーザーからは反発を食らって、ブランドイメージまで傷つけてしまった。
こんな感じ
平成不況で売行き減
↓
通常価格130円のハンバーガーを平日半額バーガー(65円)として、販売
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利幅が取れず収益悪化
↓
半額キャンペーンを終了し、ハンバーガーの通常価格の130円から80円に値下げ
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平日半額65円よりは高いとユーザーから反発を受け、客離れがすすむ
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ハンバーガーの通常価格を59円に再値下げするが、値下げに慣れてしまったユーザーにはインパクトがなく、期待したほど客足は戻らなかった
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結果、安いだけのイメージが根付いてしまって、ブランドイメージを著しく損ねた。
(参考:ウィキペディア)
吉野家なども同じようなものだろう(輸入牛肉問題という外的要因もあったが・・・)
結局価格競争に入ってしまうと、企業は自分で自分の首を絞めることにつながっていくのではなだろうか?
安易な価格競争が始まらなければ・・・と思う。
・・・と思ったら、今度は西友がすごい値引き戦略に・・・
ちなみに僕はユニクロもアローズもよく買い物します。
どちらも好きなお店です。(一応誤解のないように。)
担当:内山 雄介