スゴい経営
今日は或る会社さんからご招待を受けて、広島で経営コンサルタントをされている先生のセミナーを受講してきました。
先生は私の親と同世代の方でしたが、非常にバイタリティがあり、ノンストップでご自分の経験を交えて内容の濃い講義をしてくださいました。
非常にアイデアと経験豊富な方なので、話を聞いているだけでも面白いのですが、その中でも、世の中にはスゴい経営もあるんだな~と思った話をひとつ。
ある地方の企業なのですが、本業はだんだんマーケットが衰退していくような斜陽産業なので、社長さんが本業以外で稼ぐことを考えられたそうです。
そこで、社歴が20年以上の社員を対象に新規事業を募ることにしました。
新規事業として採用される目安は売上1億・経常利益1千万が見込め、従業員4名で出来ること、業種は何でもかまわないそうです。
新規事業が認められると会社が51%・提案した社員が49%出資して新会社(子会社)を作るそうです。新会社の社長は提案した社員が就任します。
ここまで聞いている間、私はそんなに手を上げる社員がいるのかな?と思っていたのですが、実際これで独立して成功した社員が現在47名もいるらしいです。
今でも社歴が20年になった社員は、我先にと手を上げるそうです。
子会社の社長さんたちは経常利益が1千万円以上出たときは1千万円だけを親会社に返し、その残りは自分の賞与としてもらえるそうです。(これがモチベーション?)
親会社はそれでも黙ってても4億7千万円の利益がつくわけです。(スゴい!!)
面白いのは、子会社で社長さんになった方々が今まで親会社で社員として働いていたときは、『ヒトが足りない』『労働環境が悪い』などとさんざん会社に文句言っていたのに、自分が経営する側に回ったら、ヒトが足りなければ女房子供を使ってでも仕事を増やす!!
という、仕事に文句ひとつ言わないマインドに変わったということです。
経営マインドを持ったヒトを47人も作り上げた。というのがこの会社の一番スゴいトコロではないでしょうか?
担当:内山 雄介