アマブロ?~『デニーズ130店舗閉鎖』~今日は書きます!!
今間違えて『アマブロ』ってググったら、もしかして『アメブロ』?と指摘されてしまいました。
なんてことはどうでもいいのですが、
昨日おとといと忙しく、満足な更新できなかったので、今日はちゃんと書きます。
「デニーズ」130店閉鎖・セブン&アイ、3年内に採算改善狙う
セブン&アイ・ホールディングスは9日、傘下の大手ファミリーレストラン「デニーズ」の店舗の2割強に当たる約130店を閉鎖する方針を固めた。コンビニエンスストアなど主要5事業のうち外食部門は唯一の不採算事業。少子高齢化や消費低迷の逆風を強く受けており、不採算店閉鎖で早期に黒字転換し、グループ全体の収益を底上げする。
セブン・アイは2009年2月期から3年間の中期経営計画を策定中で、閉鎖は3年以内に順次実施する。一部店舗の閉鎖跡にコンビニなどの出店も検討する。
デニーズに限らずファミレスは厳しいようです。
ファミレスが世に出たのは1970年代。そこに行けば何でもある、老若男女問わず、家族みんながそれぞれ好みのものを食べられる。
という形態は、当時としては画期的な営業スタイルでした。
今流行のブルーオーシャン戦略だったのです。
ちなみにブルーオーシャン戦略とは、
血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場(レッドオーシャン)を抜けだし、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場を生み出す戦略のこと。
という定義だそうです。
ただ、30年以上たった今、ファミレスを経営する企業はレッドオーシャンのなかで、血みどろの戦いをせざるを得ない状況になっています。
『ブルーオーシャン戦略』(W・チャンキム+レネ・モボルニュ著 有賀裕子訳)
によれば、彼らはエクセレントカンパニーやビジョナリーカンパニーという定義を否定しており、企業の繁栄は、その企業自体ではなく産業(市場)全体が好調だったために繁栄できた。と論じている。
そういう意味でいくとデニーズという会社自体がどうの。というよりも、ファミレスという産業自体がもはやブルーオーシャンではない。と仮定できると思います。
ニュースソースでは、デニーズの低迷は少子高齢化や消費低迷の逆風を業績悪化の理由としていますが、私はそれは理由の一部にすぎないと思っています。
確かに現在高齢化が進ん出いますが、今(またはこれから)の高齢者は生活スタイルの中に『外食をする』という行為を自然に取り入れています。
統計資料でも、家計の消費支出が減っている割には、外食支出の減りはそれほどでありません。
ということは、やはりファミレス。という業態が消費者に飽きられている。ということなのだと思います。
ファミレスに行けば何でもある(何でも食べられる)ということは今や消費者にとって、大きな動機付けにはならない。ということです。
デパートに行けば何でもある。といってデパートに買い物に行く人が減っているのと同じです。
いまは、デパートで洋服を買いに行くというより、このブランドやセレクトショップで洋服を買いたい。という思考が消費者に浸透してきています。(たぶんこのブログを読まれる方もそういう方が多いと思います。)
ファミレス行ったら何でもあるけど、とびきりうまいわけではない。ということと、外食にまつわるネガティブファクター(健康に良くない等)の代名詞としてファミレスが捕らえられているのではないでしょうか?
生活スタイルに『外食』という要素が刷り込まれている現代人にとっては、『外食』に対してもそれなりのこだわりを持っきていると思われます。
特徴のない(消費者がその店に行く動機がない)店はどんどん淘汰されていく時代です。
私の知っている店(お客さんも含めて)でも繁盛している店には、その店ならではの特徴があります。
肉と焼き方にこだわってハンバーグがうまい店。
ネタが大きくて新鮮な寿司屋。
モルトウイスキーを専門に扱っているバー。
凄い種類のビールを取り揃えているパブ。
有機野菜のみを使うレストラン。
手作りケーキとゆったりした空間を演出したカフェ・・・
今後は更に消費者が飲食店を選別していく時代になっていくと思います。
担当:内山 雄介